一般的な画像処理
一般的に暗い部分を明るく強調すると、下の例のように空や街灯周りはつぶれてしまいます。
DEFによる画像処理
DEFでは暗く沈んだ領域、白くとんだ領域、薄らとコントラストが落ちた領域などダイナミックレンジの低い領域を検索し、そのような部分を特殊なアルゴリズムでダイナミックレンジを広げています。領域の判断は各画素ごとに行なうため、逆光などによって極端に明るい部分と暗い部分が混在していても画像全体のバランスが破綻することはありません。
左の例を見ると空や街灯の明るさは大きく変化せず、暗くつぶれた部分だけが浮き出ていることが判ります。このように明るい場所は明るいなりに、暗い場所は暗いなりに処理を行いますので、24時間の監視において、悪天候、逆光、夜間と刻々環境が変化しても本アルゴリズムのみですべて対応することが可能になっています。
(*)過度に圧縮された映像に対しては、十分な効果が得られない場合があります。
特徴
悪天候(霧、雨、雪、黄砂)によって視界が悪くなった映像の処理
光量不足(夜間、水中等)によって視界が悪くなった映像の処理
逆光(西日やヘッドライト)によって視界が悪くなった映像の処理
リアルアイム自動処理。(アイリスやゲインのように映像の状態による調整は不要)
色彩情報同時処理により、強度に鮮明化された領域も自然な発色
既設の監視カメラシステムに即使用可能(Red Super Eye SD4装置の場合、同時に4チャンネルの映像入出力に対応)
医療画像モニター、非破壊検査装置(非接触外観検査)等に応用可能
本画像処理技術を利用する事で、X線検査における照射線量を軽減できる可能性があります。(X線量を減らした画像に対して処理を行う事で、現状の画像レベルまで詳細を引き上げられる可能性があります。)